第一回 ヘリテイジ周辺地域に伝わる伝統農法について

日本農業遺産？世界農業遺産？？
唐突感がありますが、今回は、ヘリテイジリゾートが周辺自治体と一緒に、官民一体となって取り組んでいる活動について、少しお話させて下さい。
ヘリテイジリゾートは、こんな側面からも、安心安全で美味しい食をお客様にご提供する取り組みを行っている事をお伝えしたいと思っています。
とっても濃い内容なので、複数回に分けてブログを更新します。ついてきて下さいね。

まずは、そもそも『日本農業遺産』とは…というお話から。
日本農業遺産とは、我が国において重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域（農林水産業システム）を農林水産大臣が認定する制度のことです。
簡単に言えば、日本各地に残る貴重な伝統農法を守り、未来に継続させましょう！という取り組み、と思って頂ければと思います。…ん、簡単に言いすぎたかな。

ざっくりと日本農業遺産についてふれたところで、今回の本題である、ヘリテイジ周辺の地域に伝わる伝統農法について。
ヘリテイジ周辺地域を比企丘陵地域と呼ぶのですが、ここ周辺に伝わる伝統農法について話を進めます。

◾️比企丘陵地域に伝わる伝統農法〜ため池農法〜
我々ホテルヘリテイジの位置する比企丘陵地域は、地形的に水源に恵まれない地域です。大規模河川からの引水も難しく、地下水にも乏しい地域で、稲作を可能とする為、山と山の間をせき止めて天水（雨水）をため池として貯水し、それを水源とした稲作を行う事を、『ため池農法』と呼びます。この農法は、弥生時代から行われている、伝統的な農法であると言われています。ため池は農業用水の利用だけでなく、洪水などを防ぐ防災や、周辺の森林を含めた生態系を育む役割もあります。ため池の管理を通じて、地域のコミュニティーが形成され、伝統的な農業が今日まで受け継がれてきました。

今回は、日本・世界農業遺産とヘリテイジの取り組みの第一回目として、ヘリテイジ周辺地域に伝わる伝統農法について、をお送りしました。
次回は、第二回＜伝統農法の未来＞についてお話ししたいと思います。